2007年5月8日火曜日

Q5:このサミットの開催を通じて、どのように社会起業家を支援するの?

A5:2009年のサミットは47都道府県で行い、各エリアでは県内の社会起業家10団体を招き、そこに市民300人を動員して、以下の6つの支援を行います。

 

サミット当日の本番前に、社会起業家向けに有益なイベント・無料講座を行う

市民300人に社会起業家が自らの活動と「今欲しい支援」について15分で説明

☆当日終了後に市民10人と社会起業家が会場近辺で「カフェ・ミーティング」

参加した市民300人分の連絡先・人脈などのデータを社会起業家10団体に提供

新聞、テレビ、雑誌など報道関係者の取材を招き、社会起業家の認知を拡大

社会起業家へのインタビュー記事をブログで紹介し、サミットのプレゼンを撮影した映像をYoutubeなどの動画共有サイトにアップして広報を支援

 

どのエリアの運営スタッフも、上記の6つのミッションを必ず行っていただきます。

なぜなら、サミットを運営する私たちにはお金がありません。

でも、お金がなければ、知恵を出し合って「お金以上に価値のあるもの」を提供すればいいのです。

 

だからこそ、上記の6つのミッションをすべてこなし、「お金以上の価値」として社会起業家の方々に提供するのです。

この6つのミッションは、聴衆として参加する市民にとっても、「参加するだけ社会起業家を支援できる」仕組みになっているのです。

 

昨今では、社会起業にちなんだイベントが盛んに行われていますが、そのほとんどは数十人から100名以下の小規模の集まりにすぎず、同時に社会起業家になりたい人のためのものでした。

 

「社会起業支援サミット」は、1か所に社会起業家を支援したい市民を300人集めるため、どこの県でも「県内最大規模」の市民集会であると同時に「社会起業関連イベントでは初の市民が社会起業家を支援するイベント」という2点で画期的な試みなのです。

 

そこで、上記の6つのミッションがどれほど価値あるものなのかについて、以下、説明していきます。

 

 

サミット当日の本番前に、社会起業家向けに有益なイベントを行う

 

社会起業家は、社会的課題を解決するために役立つ「人・金・モノ・情報(ノウハウ)」などを常に求めています。

 

それらを広く地元の市民から調達したいと考えている彼らを支援するために、僕は2008年に取材した社会起業家の方々に聞き回ったところ、「すごく良い解決活動を行っていても、それを多くの人に知らせる方法がわからない」という声が上がりました。

 

そこで、雑誌・書籍・テレビ番組などマスメディアの仕事をしてきた僕自身が「マスコミに取材される技術」を無料レクチャーすることにして、公式サイトからメール予約で受講希望者を公募したのです。

 

そして、サミット当日、メイン会場だった大隈講堂の隣にある早稲田大学の教室を借りて、社会起業家とその志願者向けに「50人限定」で午前10時から2時間の講義をしたのです。

サミットの公式サイトでこの「無料レクチャー」を行うと発表すると、自社製品を0円でマスコミに売り込んでお金儲けがしたい人たちがメール予約に殺到しましたが、僕は次の2つの質問を投げてみました。

 

「あなたが解決したいと望んでいる社会的課題は何ですか?」

「解決のためにこれまであなたがしてきたことを具体的に教えてください」

 

この質問にまともに答えられない人には「残念ですが、受講資格なしと判断しました。またの機会に」という返事を出し、金儲けがしたい人たちを拒否しました。

こうして社会的課題を解決したい志のある方のみを入場させると、「マスコミって実はそういう仕組みで取材するネタを選んでいたのか!」と驚く方がいたり、「明日からすぐ実践で使える。3万円を出しても惜しくない講義でした」とおっしゃってくれる方がいるなど、大好評でした。

 

今年(2009年)の場合、47都道府県での開催を想定しているので、その土地の事情に合ったニーズがあるように思います。

「社会起業とは何か」を中高生にもわかりやすく講義できる地元の大学の先生を招いてボランティアで講義してもらうのもいいでしょうし、単純に午後からサミットに出演する社会起業家の方々と地元のNPOや学生団体の名刺交換会を行っても構いません。

 

サミットに出演していただく社会起業家の方々に出演打診をする際に、「いま市民からの協力が得られるとしたら、どんなことを支援されたいですか?」と尋ねてみると、この午前中のプレイベントのプログラム内容ははっきりしてくると思います。

もちろん、地元のNHKや新聞社などのマスコミ企業に働きかけて「取材されるために」という無料レクチャーをお願いしてみるのもいいかもしれませんね。

 

いずれにせよ、企画を考えるのに行き詰りそうだったら、早めに「社会起業支援サミット」の公式サイトから本部の代表代理・今一生(僕)までメールで問い合わせるか、スカイプの無料通話でお問い合わせください(スカイプなら午後~深夜でもOK)。

 

※スカイプのダウンロード

http://www.skype.com/intl/ja/welcomeback/

今一生のスカイプIDcon-isshow

市販の1000円程度のスカイプ専用ヘッドセットが必要です)

 

 

市民300人に社会起業家が自らの活動と「今欲しい支援」について15分で説明

 

サミットには、社会起業家の各団体から少なくとも1名の方にご出席していただきますが、代表者でなくてもかまいません。

遅くとも正午には会場入りしていただき、ご出演の時間まで楽屋で待機していただきます。

サミット本番では、各団体の持ち時間はジャスト15分間だけです。

この時間には質問時間は含まれておらず、10団体の話が終わった後の時間帯でまとめて質問時間をとります。

 

各団体には、この15分の間に団体の活動をわかりやすく話し言葉や映像、画像などで説明していただきます。

(※団体と団体の間の「のりしろ」時間は作らず、タイムキーパーの指示通りに進行)

 

次の骨子をふまえてなるだけわかりやすく具体的なエピソードを話していただけるよう、運営スタッフが事前に十分に説明しておいてください。

 

■どんな社会的課題に取り組んでいるのか(誰がどれほど困っているのか?)

■その課題を解決するためにどんな事業をしているのか(その成果は?)

■市民から何を支援されたいのか(どんな人・モノ・金・情報がほしいのか?)

 

社会起業家の方があらかじめSDカードやDVDなどに入れた動画・静止画・パワーポイントなどを、運営スタッフがパソコンを操作してスクリーンに投影します。

サミット当日の運営スタッフ全体の動きは、運営マニュアルをクリックしてダウンロードし、参考にしてください。

 

 

☆当日終了後に市民10人と社会起業家が会場近辺で「カフェ・ミーティング」

 

メイン会場で夕方までにサミットが終わったら、市民100人のみを会場付近のカフェに引率します。

サミット終了直前に、社会起業家1団体ずつ名前を呼びあげ、観客席の市民にこう叫びます。

 

「こちらの社会起業家の話をもっと聞いてみたいという方は、手を挙げてください。先着10名様まで引率します。では、●●さん(※社会起業家の名前)と一緒に話したい方? はい、手を挙げて!」

 

10人以上であれば、その場でじゃんけんして10名を決めてください。

10人以下でも、何度声を上げてもいないようであれば、「これ以上、いませんね?」と確認の上、少人数でも先に会場を出てください。

何度市民に声をかけても0人の場合は、運営スタッフ10名と一緒に予約したカフェに出向いてください(※10か所のカフェはあらかじめ予約し、すっぽかさないでね)。

 

このようにして1団体につき10人ずつの単位で、あらかじめ予約していたカフェ(もしくは格安のスペース)に引率しますが、飲食代は参加者各自が負担してください。

カフェを利用すれば、地元に金が落ち、サミットの運営を地元市民が歓迎してくれるようになります。それ自体が、「地域活性」になるのです。

 

各カフェに到着したら注文を取り、引率した運営スタッフが司会役となって、社会起業家の方々に質問したい市民から話題を振るようにしてください。

 

市民10人を引率した司会役のスタッフは、カフェ・ミーティングで次のことを社会起業家と市民の方に話してください。

 

■市民1名ずつ自己紹介をし、自分に何が手伝えそうか、教えてください

■社会起業家の方がサミットで言い足りなかったことを話してください

■インターン(※無給の見習いスタッフ)を求めていれば、この場で募集できます

■社会起業家の団体イベントやミーティングの日時が決まっていたら教えてください

■この場の方々どうしで連絡先の交換をしてみませんか?

 

以上のカフェ・ミーティングは、2時間以内で終わらせます。

(※社会起業家の方々はその時間までお付き合いいただきますが、その後、運営スタッフを交えての「お疲れ様会」にお招きしてもOKです)

 

昨年の場合、「カフェ・ミーティング」を行ったおかげで、社会起業家の方々に若いインターンが増えたり、知恵袋になってくれる市民の専門家からの無料のアドバイスがいただけたり、自ら社会起業家になる人が出てくるなど、非常に実りが大きかったです。

 

 

参加した市民300人分の連絡先・人脈などのデータを社会起業家10団体に提供

 

サミットの日時と会場、出演者が決まる頃には、各エリアの運営委員会に「社会起業支援サミット」を全国統括するCCC(社会起業家支援委員会)本部から「参加予約フォーム」がメールで届けられます。

 

そしたら、この「参加予約フォーム」を運営ブログに貼り付け、「サミットに参加したい市民の方はここをクリックして予約してください。300人に達すると予約終了となり、入れなくなりますのでお早めに!」という書き込みをしていただきます。

(※サミット運営スタッフも全員、このフォームに従って予約してください)

 

この「参加予約フォーム」はCCC本部で作りますが、このフォームに従ってメール予約した市民のデータは、サミット当日までに各エリアの代表者のメールに届きますので、サミット当日に受付で名前を確認し、入場を許可してください。

 

それでも、予約なしで来られる方もいますが、受付にノートパソコンを置いて、「参加予約フォーム」と同じ質問項目を尋ねてその場で入力し、サミット翌日までには僕までデータを「サミット当日参加者の追加データ」というタイトルでメールで送ってください。

 

昨年(2008年)の「参加予約フォーム」は、ココにあります。

今年(2009年)は、新たなフォームを作ります。

 

このようにして参加予約に個人のデータを入力していただければ、300人のデータを無料でもらえる社会起業家にとって、次のような大きなメリットが生まれます。

 

■インターンになる若者、専門的なスキルを教えられるプロ、資金提供を考える企業人、ビジネス上の提携を考える経営者、講演に呼びたい学校関係者、広報面で役立つメディア関係者、地元の大学の教授など、さまざまな人材と連絡が取り合えます

■社会起業家の発行するメールマガジンの読者を300人増やせます(※退会自由)

■署名運動やイベントの案内などをメールで告知する際、人を選んで告知できます

 

 

新聞、テレビ、雑誌など報道関係者の取材を招き、社会起業家の認知を拡大

 

「社会起業支援サミット」では、このサミット開催の事前告知や当日の取材をしていただけるように、新聞社・雑誌編集部・テレビ局・ラジオ局・地域密着型のインターネット上のホームページに働きかけていきます。

 

すると、「社会起業家」を知らなかったメディア従事者(報道関係者)も興味を持ち始め、サミットの様子や出演する社会起業家の日頃の活動などをテレビ番組や新聞記事として取り上げてもらうことができます。

 

このように地元(県内)の番組や記事で紹介されれば、サミットへ市民を動員しやすくなるだけでなく、まだ活動期間の短くて認知度の低い社会起業家にとっては市民からの支援が取り付けやすくなり、貧乏な社会起業家にとっては企業などからの助成金を申請する時の信用の担保にもなります。

 

日本人の8割が知らずにいた「社会起業家」も、地域のマスメディアを通じて県内に広まれば、それが47都道府県で行われるため、全国区の話題となり、今年の11月の流行語大賞だって狙えるかもしれないのです。

 

昨年(2008年)、マスメディアに紹介された一部の記事は、ココで見れます。

地元メディアに対する広報戦略と実際の売り込みの手順については、別項目を読んでください。

 

 

 

社会起業家へのインタビュー記事をブログで紹介し、サミットのプレゼンを撮影した映像をYoutubeなどの動画共有サイトにアップして広報を支援

 

日本人の8割が知らずにいる社会起業家にとって、どこの団体でも困っているのが、自分たちの活動が世の中にほとんど知られていないことです。

せっかく市民のために良いことをしているのに、市民に知られないままでは、多くの市民から支援されることができません。

 

ですから、サミットの運営スタッフは、出演を打診する社会起業家に事前にアポを取って伺って、インタビューを行います。

必ず音声デジタルレコーダー、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラを持参し、記事は運営ブログにアップし、インタビュー映像は編集してYotubeなどの動画共有サイトにアップし、それらのサイトへ運営ブログからリンクします。

 

インタビューでは、伺う前に先方に撮影・録音の許可を得てください。

また、ネット上にアップする前に、必ず先方に内容を確認してもらってください。

 

インタビューは、各団体のホームページにある情報のすべてにあらかじめ目を通しておき、下記のポイントをふまえて行ってください。

 

■どんな社会的課題に取り組んでいるのか(誰がどれほど困っているのか?)

■その課題を解決するためにどんな事業をしているのか(その成果は?)

■市民から何を支援されたいのか(どんな人・モノ・金・情報がほしいのか?)

■その他:ホームページを見てもわからなかったことをわかるまで質問

 

この事前インタビューは、サミット本番と同様に15分間以内で行います。

なので、インタビューに伺う前に撮影用の服や話題などの準備をお願いしておいてもらってください。

なお、この事前インタビューで撮影した静止画や動画などは、サミット当日に出演される社会起業家が15分以内のプレゼンテーション(※活動の自己紹介)をする際の資料としても使えるので、データをコピーし、保存しておくといいでしょう。

 

(※とくに、団体の代表者が年配の場合、デジタルカメラなどのデータをパソコンに取り込んでSDカードで持参するということができない場合もありますので、必ずプレゼンに使えるデータが社会起業家自身にあるのかどうかの確認も忘れずに)

 

また、サミット本番のプレゼンテーション(社会起業家の自己紹介)も撮影し、これも後日にYoutubeなどの動画共有サイトにアップします。

なので、サミット本番ではデジタルビデオカメラ(動画)、デジタルカメラ(静止画)の機材とスタッフが必要です。

 

サミットでは、パソコンを操作してスクリーンに投影できる場所を選び、社会起業家の方々にはDVDSDカードなどの記憶媒体を持参していただき、映像やパワーポイントなどがスクリーンに映せるように準備をお願いしてください。

(※運営スタッフは、会場のパソコンとスクリーンで何ができるかをあらかじめ詳細にチェックしたうえで会場を決めてください)

 

このように、サミットの前から映像や記事をネット上に組み込んでおけば、それ自体がサミット開催の告知メディアになります(※当然、事前インタビュー映像や記事の最後にはサミット会場と日時を告知します)。

 

また、サミットが終わっても、会場に来れなかった方々のために運営ブログやYoutubeなどで事後紹介しておけば、全世界に日本の社会起業家の存在と働きを知らせることができます。

 

参考までに、昨年度の映像ブログ記事を一部だけ掲げておきます。

 

いざYoutubeなどにアップする際、チャンネルを作る時は「社会起業支援サミット2009 in ~」というタイトルにし、各映像のタイトルを「社会起業家の団体名@社会起業支援サミット2009 in~」にしてください。

(※検索タグには、「社会起業」や「NPO」、「ソーシャルアントレプレナー」などの言葉を設定しておいてください。見たい人が発見しやすいです)

 

運営スタッフのリーダーは、それらの映像やブログ記事を8月末までにすべてアップすることを目指し、すべてが出来上がった時点で運営ブログの記事中にリンク集を作ってください。

CCC本部では47都道府県すべてのブログをチェックし、CCC本部の公式ブログ上で全国リンクを作ります。



●CCCの公式サイト

●mixiコミュニティ「社会起業支援サミット2009

「社会起業支援サミット」運営マニュアル

●スタッフ募集のフライヤー

●ソーシャルベンチャー社会起業家ない

社会起業家ブッリスト

●無料通話できるスカイプのダウンロード

今一生のスカイプIDcon-isshow

市販の1000円程度のスカイプ専用ヘッドセットが必要です)

FAQのサイトへ

 

文責:今一生(社会起業家支援委員会・代表代理/Create Media代表)