A6: 就職活動に役立ったり、その後の仕事のスキルアップになります。
とりあえず、先にココ(A2)を読んでください。
あなたが困っている問題で、他の人も困っている問題。
それが、社会的課題(社会問題)です。
たとえば、毎日通勤や通学で利用する電車内での痴漢、あるいは「うちの子がひきこもりになり、深夜にコンビニに行くぐらいしか外出しない」という不安、「定年退職した夫が家から出ない」という心配、「高卒だから就職口が少ない」という問題もそうでしょう。
そのように、日頃あなたが困っている社会的課題を解決するために、ビジネスを「手段」にして活動しているのが、社会起業家なのです。
また、社会起業家を支援することは、あなた自身の「いざ、困った!」という時に備えるリスクヘッジにもなります。
たとえば、会社の倒産やリストラで「明日から失業者だ。次の就職先を探そうにも、地元に中途採用を即座に受け入れてくれる会社なんてないよ!」と困ってしまった場合、あるいは「内定が決まったのに『出社に及ばず』と自宅待機を通告されたよ。どうすればいいんだ?」と悩んでしまった場合。
他にも病気やけが仕事を続けられなくなって困窮したり、「うつ病になって精神科に通い続けているのに全然治らない」とか、緊急時に自分の生活を立て直す際にも、社会起業家の存在を知っておけば、トラブルを解決してくれるかもしれないのです。
つまり、社会起業家を支援することは、彼らが救う対象である地元市民=自分自身を救うことになるのです。
そして、そうした社会起業家を「どのように支援するか」によっても、市民のメリットは変わってきます。
「社会起業支援サミット」というイベントの開催スタッフになって運営に従事すると、社会起業家を楽しく無理なく支援することができます。
歌を作ったり、歌ったりするのが好きな人なら、サミットのテーマソングを作ってもいいでしょうし、ドキュメント映画が好きな人なら社会起業家をインタビューして映像を作る役割を担えばいいでしょう。
また、ライターになりたい人は地元の社会起業家を発掘してインタビューし、運営ブログに記事をアップすることもできますし、マスコミに興味のある人ならテレビ局や新聞社などを訪れてサミットの地元開催を告知してもらえるように働きかける役割もあります。
他にも、サミット会場を0円で借りるために、大学と交渉したり、より若い人をスタッフに誘うコツを体験しながら覚えることもでき、すべての役割が大学生・社会人を問わず、就職活動の際に「仕事実績」として役立ったり、ビジネススキルを上げるチャンスになるのです。
それ以上に、チームワークによって市民300人を短期間の準備と経費0円で動員したイベントをやり遂げれば、それはスタッフ全員の共有財産となり、「できる人材」として市民300人に認知され、その後の仕事や就職活動がしやすくなります。
そもそも社会起業家を支援すること自体が、運営スタッフ自身へさまざまなメリットとしてはねかえってくるのです。
このように、社会起業家について市民が知るようになれば、社会起業家は仕事がしやすくなり、政治や行政に文句を言っても改善されなかった世の中の仕組みが変わり、毎日のストレスや暗いニュースが減ってゆくのです。
運営スタッフはまさに、それを実現するためのスタートラインを引く役割を担っているのです。
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文責:今一生(社会起業家支援委員会・代表代理/Create Media代表)