A2:「どこの街にもいるのにみんなが知らない、地元の隠れたリアル・ヒーローだよ」と言います。
社会起業家と聞くと、まだ耳慣れない新しい言葉なので、「何やらむずかしそー」と感じてしまう人もいるかもしれません。
でも、「自分の働きが確かに人の役に立っている」という実感が得られる以上に、実はとっても面白い働き方なのです。
どんな町にも、「社会起業家」という隠れたヒーローがいます。
しかし、ふだんはミュージシャンのようにテレビやラジオに出ていたりはしません。
というか、同じ町に住んでいる人のためにすごく活躍しているのに、新聞やテレビから盛んに取材されることもなかったので、市民の話題にならなかったのです。
それが、社会起業家というヒーローなんです。
彼らは、市民が困ったことがあると、自分が貧乏になってもその問題を解決しようと動いてくれます。
(注:社会起業家には、それぞれ解決したい社会的課題が異なります)
たとえば、一人住まいのおばあちゃんが倒れたとします。
政治家や、お役人が、それに気づいてくれますか?
誰かが常に見ていないと、誰にも気づかれないまま、おばあちゃんは亡くなってしまうかもしれませんよね。
たとえば、市内に働く場所がなくて、高校を出たらみんな専門学校に行く子もいるけど、もっと遠い町に働きに出てしまって、いつ今度会えるかわからない。
でも、地元の会社は不況を理由にリストラ(クビ)の話ばかりするしなぁ。
誰かがうちの地元に素敵な仕事をいっぱい作ってくれればいいのに…。
そんな時代状況の中で、たとえば一人暮らしのおばあちゃんを幸せに生きられるように助けていたり、若者が戻ってきたくなるような楽しくて素敵な仕事を増やし、「まったく新しいスタイルで俺たちの時代の町おこしをしようよ!」と呼びかける人もいたりします。
いつ自分が社会的弱者に転落しないとも限らない時代に、政治や行政よりも頼りになるかもしれない人材。
市民のリスクヘッジを請け負う存在。
彼らはふんだから自分を「社会起業家」などと自称したりはしませんし、目立っていません。
「社会起業家」とは、彼らのおかげで困った状況に陥らずに済んだ人たちから称賛される際に使われる呼び名といったほうがいいかもしれません。
それが、「社会起業家」という地元のヒーローなんです。
彼らが動き出さなかったら、自治体(県や市町村)はますます、じわじわとさびれていきます。
下手すると、10年も経てば、あなたの生まれ育った故郷の町の姿はすっかり様変わりし、思い出の中にしか存在しなくなっているかもしれません。
そんな暗いニュースを吹き飛ばすくらいの勢いで、自分らしく楽しく地元の人のために役立つ仕事を自分で新たに創り、地域住民からの共感を集め、自分の大事な人たちを守り続けて社会的弱者から感謝されながら働いているのが、社会起業家なんですね。
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文責:今一生(社会起業家支援委員会・代表代理/Create Media代表)