2007年5月8日火曜日

Q11:会場費などサミット運営上の費用はどうするの?

A11:基本的に「経費0円]で運営します。

なので、コスト(費用)をかけないで開催・運営できるように、知恵を生み出し、それを集積、共有してください。

 

従来のイベントでお金をかけてしまっていた部分を、下記のように解決します。

 

【宣伝広告費】

サミットの開催を告知するのに、チラシを印刷しても、あまり効果はありません。

チラシというメディアが実際にイベントに足を運ばせる効果は1%程度なので、300人を集めるのには3万枚も印刷&配布しなければならなくなります。

これは、あまりにもバカバカしいことなので、昨年は公式サイトの左の欄からチラシデータをダウンロードできるようにし、それをプリントして近くにいる人やスタッフ間のみに手渡すだけにしました。

力を入れたのは、新聞社や雑誌編集部、テレビ局やラジオ局の番組制作担当者に連絡し、事前告知のお願いや当日の取材をしてもらえるようにしたことです。

テレビ番組や新聞記事になれば、何10万人の人に一度に知らせることができますし、運営ブログへの問い合わせも増えます。

また、インターネットで「社会起業」「地域再生」「エコ」などについて書いているブロガーを探しては、1名ずつに丁寧にメールやコメントでサミットの開催を知らせました。

このように既存のメディアを使えば、300人程度は集められます。

また、高校生にも社会起業は関心が高いため、地元や知り合いの高校の社会科の先生と連絡をとり、生徒や親と一緒に参加することを呼びかけてみてもいいでしょう。

 

【会場レンタル費】

市民にとってアクセスの良い場所で、しかも0円で借りられる場所はいっぱいあります。その最たるものは、大学です。

300人以上を収容でき、パソコン画面をそのままスクリーンに映せる場所であれば、その大学の教授と交渉し、教授の名前で学内施設を借りればいいのです。

昨年(2008年)は、早稲田大学の教授に協力を仰ぎ、表向きは教授の下で運営し、チラシにも早稲田大学の主催ということで銘打てば、実質的には運営委員会の主導でサミットを行えますので、地元の大学生が社会人と一緒になって交渉しに行けばいいだけです。

もちろん、町おこしやまちづくりに関心の高い市町村の役所には、「そういうボランティア団体であれば、うちの町が主催ということにして無料で施設を貸そう」という融通を利かせてくれる人もいるはずです。

そもそも市民が300人も集まるイベントを経費0円で出来る運営組織は他にないはずです。それだけでも画期的なイベントであることを強調すれば、理解されるはずです。

 

【出演ギャラ】

社会起業家をゲストに呼ぶ際、他のイベントでは謝礼を出すことも珍しくありませんが、お金がなければ、お金以上の価値あるものを提供すればいいのです。

そこで、6つの支援を歓迎してくれる団体のみに出演してもらえばいいのです。

あくまでも「社会起業家の認知を拡大し、彼らを支援する」というのが趣旨のイベントなので、出演前の楽屋での接待や、打ち合わせインタビューなどに失礼が内容に努め、いたずらに彼らの時間を奪わないように心あるおもてなしをすれば十分です。

 

【打ち合わせ費】

なるだけ大学の教室を、学生を通じて担当教授に交渉して借りるといいでしょう。

ファミレスやカフェも悪くないですが、学生スタッフにはきつい出費となります。

(社会人がおごれる場合は、おごってあげましょう)

 

昨年(2008年)の場合、東京での打ち合わせに神奈川・群馬・埼玉・千葉・長崎から駆けつける学生スタッフがいたため、約2ヵ月間に往復交通費が1名あたり3~6万円程度は飛んでいくことになり、これは学生にとっては赤字が重荷になります。

そこで、僕(今一生)がゲストハウスの最大手のオークハウスの社長に掛け合い、CCC公式サイトからオークハウスへ飛ぶバナーリンク(広告)を1年間掲示することで10万円、他に寄付として10万円、計20万円を供出していただき、学生の赤字を解消しました。

しかし、これはあくまでも緊急のケースです。

昨年の教訓を生かし、今年はなるだけ「ディスカッション(議論)はメ―リスで、ディシジョン(決定)はミーティングで」を合言葉にし、無駄なミーティングを極力避け、各自の動きをミーティングに持ち寄れるように、必ずメーリングリストの中でスタッフ各自に具体的なタスク(役割)を確認、遂行しながら進めてほしいと思います。

このサミットは、全国どこでも入場無料で行います。なぜなら、社会起業家についてほとんどの人が知らないのにお金を出そうとは思わないからです。

知らない人に知らせるのが趣旨ですから、「なんとなく面白そう」と思った人が気軽に足を運べるように、入場無料にしているのです。

知恵を集めて費用をかけなければ、このソーシャル・アクションで収益を作る必要ありませんから、入場無料も実現できます。

これまでの社会起業イベントは、金を調達してきたのに100人以下の動員というていたらくなので、サミットを通じて「経費0円でここまでできる!」というところを見せ、新聞やテレビなどで有名にしましょう。

お金が無くても、ソーシャル・アクションはできる。

そういう実績を作り、多くの人に見せることが、より若い世代に「お金のない私だって何か人の役に立つ大きなことができるかもしれない!」という勇気を与えるのですから。



●CCCの公式サイト

●mixiコミュニティ「社会起業支援サミット2009

「社会起業支援サミット」運営マニュアル

●スタッフ募集のフライヤー

●ソーシャルベンチャー社会起業家ない

社会起業家ブッリスト

●無料通話できるスカイプのダウンロード

今一生のスカイプIDcon-isshow

市販の1000円程度のスカイプ専用ヘッドセットが必要です)

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文責:今一生(社会起業家支援委員会・代表代理/Create Media代表)