2007年5月8日火曜日

Q21:サミット当日の午前中に行うプレイベントはどう企画し、何をすればいいの?

A21:社会起業家(あるいはその志願者)向けに、彼らが求めるレクチャーやイベントを行います。

 

このプレイベントは、サミットの当日の午前中(10:00-12:00)に2時間の無料レクチャーやイベントを行うもので、企画担当者とリーダーが決定します。

 

渉外担当スタッフが出演してほしい社会起業家の方に初めて電話する際、「ところでそちらの団体が今一番欲しいのは、人ですか? それとも何かのモノですか? 専門的なスキルや情報ですか?」と尋ねてみてください。

そこで、10団体を聞き終えたら、メーリングリストでプレイベント企画部のスタッフに伝えると、地元の団体が欲しいものが理解されると思います。

 

昨年(2008年)の場合、どこの社会起業家も自分たちの活動が広く市民に知られていないことに悩み、「どうすればみんなに知ってもらえるのか」という課題が浮かび上がってきました。

そこで、雑誌記事からテレビ番組までメディアの仕事を縦横無尽にしてきた今一生が「取材される技術 ~0円広報術」というタイトルの無料レクチャーを行いました。

実は、どこの社会起業団体にも、十分な広報戦略を持つプロがいないからです。

逆に、僕はそのプロなので、昨年はわずか1ヶ月半の準備期間で300人の市民を集めるイベントができたのです)

 

メール予約で限定50名様としましたが、儲け主義の会社からの問い合わせは一切断り、「これまでのソーシャル・アクションを教えてください」というフィルタリングをしておきました。

無料講座は、テレビ番組、新聞、雑誌、インターネットなどのコンテンツを一通り作ってきた私自身が2時間たっぷり行ったのですが、聞きに来られたソーシャルビジネスのコンサルタントが「これ、通常一人3万円以上で参加するセミナーになりますよね」と言ってきたので、「それでも無料でいいんです」と答えました。

そもそも、ビジネスセミナーで語られる広報戦略なんて僕からすると、でたらめもいいところです。プレスリリースの書き方ひとつとっても、まともなマニュアル本が出版されていません。

切実に戦略がほしい社会起業家向けには、無料で本当のところをレクチャーしておかないと、広告代理店に莫大な金を投げられる大企業に勝てません。

しかし、僕はもともと広告屋だったので、代理店なんかにお金を出すなんてばからしいことを知っています。制作費に根拠がなく、しかもIT以外のメディアでは費用対効果が低いのですから、

あれは大企業が大企業としてのメンツのために出稿している以外の意味はありません。

ちなみに、紙ビラの広告効果は平均して、わずか1%しかありません。これを大量に撒くのは、たいていの場合、損でしかありません。手間とマンパワーと時間がもったいないです。

そこで昨年は、公式サイトにデザインデータだけを置き、配布できる人が自由にダウンロードして利用できるようにしておきました。

 

今年のサミットでは、どんなニーズが出てくるかは、各地の運営委員会が判断してプレイベント企画を決めると思いますが、彼らから要請されれば、同じレクチャーを無料でやるかもしれません。

 

ただし、スタッフ不足や準備不足の場合は、県内のNPOのみなさんに声をかけて交流会(名刺交換会)を企画してもいいでしょうし、午後からのサミットに参加予約した人が来場して県内NPO団体のそれぞれのブースで詳しい話を聞く「合同インターン説明会」をしてもいいかもしれません(※スタッフさえ増えれば常時スタッフ不足のNPOが事業型に転換するチャンスになりますから)。

 

何をしていいかわからない場合は、即座に今一生に連絡ください。

早めに決めれば、その分、ストレスが軽減されるので。

 

【関連リンク】


●CCCの公式サイト

●mixiコミュニティ「社会起業支援サミット2009

「社会起業支援サミット」運営マニュアル

●スタッフ募集のフライヤー

●ソーシャルベンチャー社会起業家ない

社会起業家ブッリスト

●無料通話できるスカイプのダウンロード

今一生のスカイプIDcon-isshow

市販の1000円程度のスカイプ専用ヘッドセットが必要です)

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文責:今一生(社会起業家支援委員会・代表代理/Create Media代表)